あれから10年...
こんにちは。北明保険センターの稲川です。
早いもので、本日で東日本大震災から10年が経過しました。
改めまして、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
ここ数日報道されていますが、まだまだ復興には程遠い場所も多く、今も4万人以上の方々が避難を続けているようです。
よく風化させてはいけないという言葉がありますが、恥ずかしながら正直私自身もこの時期以外は大震災のことを考える機会が減っており、
毎年報道で現地の状況を知り驚いています。
長いようで短い10年間でしたが、その当時皆さんはどうされてましたでしょうか?
10年前、私はまだ保険業界におらず、ツアーコンダクター(添乗員)をしていました。
3日後からお客様を中央ヨーロッパのツアーにご案内する予定で、正にこれからお客様へご挨拶のご連絡を差し上げる直前に地震が起きました。
当時、ビル6階の旅行会社におり、結構長く揺れたなという程度の感じでしたが、「東北地方に津波が来るらしい!」・「フェリーに乗っているツアーはないか!?」など旅行会社がかなり騒然としてました。
私自身のツアーは新千歳空港から韓国を経由しての便でしたので、影響はないだろうとご連絡を始めたところ、「ツアー中止でしょ」ですとか、「こんな状況で行きたくない」などの声がとても多かったように記憶しております。
その夜家に帰り、初めて津波の映像を見て、被害の大きさに愕然としたのを覚えています。
結局ツアーの行程には問題なく、キャンセルすると多額のキャンセル料がかかるという状況でした。
そういった事情もあり3月14日、25名様全員が新千歳空港に集合しましたが、とても重い雰囲気でツアーが開始しました。
私も悩みましたが、このまま重い雰囲気でツアーを続けてはいけないと思い、ツアー3日目にバスの中で、
「私の仕事はお客様に楽しんでいただくことです。今日からは思いっきり私の仕事をさせていただきます!」
とお伝えしたところ、お客様も切り替えて下さり無事に8日間のツアーを終えることができました。
最初は私もこんな状況で行きたくないと思っていましたが、新千歳空港でたくさんの感謝の言葉をいただいて、お役に立てて良かったなと思いました。
すみません、少しだけその当時の話しを書くつもりが長くなってしまいました...
ちなみに、震災当時東北のツアーに出ており、お客様から心無い暴言なども受けながらも最後まで仕事を全うした、とても尊敬すべき仲間もいました。
皆さんも10年前、様々な状況でこの大震災と向き合っていたかと思います。
私はこの度改めて、せめて自分の中では風化させずに、当時を忘れることなく自分自身から被災地の現状を把握することが大事だなと感じました。
私共北明保険センターは、震災があった時に皆様のお力になれるよう、今後も地震保険の重要性を感じていただけるよう努めて参ります。
地震保険について少しでも気になることがありましたら、お気軽にご連絡下さいませ。